当院での診療について

皆様の様々な心の困りごとに対して心療内科・精神科の専門医が
豊富な経験と実績に基づいた良質の医療を提供いたします。

主な治療内容

  • パニック・不安障害
  • 自律神経失調症
  • うつ病性障害
  • 双極性感情障害
  • 老年期の精神障害・認知症
  • 解離性障害・心的外傷後ストレス障害
  • 発達障害(神経発達症)自閉スペクトラム症
  • 注意欠陥多動性障害(15歳以上が対象です)
  • 適応障害
  • ひきこもり
  • 統合失調症
  • アルコール関連障害・依存症
  • ギャンブル・その他プロセスへの依存症
  • 市販薬・処方薬依存症

働く人のストレス外来、大人の発達外来
(不注意、衝動性、自閉などの問題)、
青年期の不適応や対人不安の
診療なども行っています。

診療方針

良質で一人ひとりにふさわしい
医療を提供すること

そのためには、まず正確な診断と適切な治療選択をすることが何よりも大切です。

例えば、もっともよく見られる疾患であり、私の専門領域のひとつであるパニック・不安障害やうつ病性障害についても、様々なケースがあり対応法もそれぞれに違ったものが求められます。
単純なパニック・不安障害であれば必要最低限の薬物療法と認知行動療法を取り入れたアドバイスでかなりの方がよくなるはずです。病状が良くなった後はしばらくその状態を維持し治療終了とすることも可能でしょう。
しかし、不安障害はうつ病と合併する場合があります。または躁的要素が混じるうつ病との合併もあります。
その場合は治療選択が少し違ってきます。あるいは不安障害やうつ病の背景に発達障害があるケース、またはアルコール依存症や摂食障害を合併しているケース、更に認知症や統合失調症の症状として不安やうつが見られる場合もあります。その他、いろいろなパターンが想定されますが、これら、一見したところよく似た症状を呈する病態に対して、正確な鑑別診断をしておかないと治療選択を誤ることになります。
良かれと思って行っていた治療が、実は正反対のことをしていて病状悪化を招いてしまうこともあります。
したがって、適切な治療を選択するためには正確な診断をすることが大前提となるわけです。
今日主流となっているマニュアル的な診断方法のみでは正確な診断をするには不十分だと思います。

そして、提供する治療は、患者さんへの深い理解と共感に基づいたものでなければなりません。
そのためには病状の把握だけでなく、本人さんのこれまでの生活史や家庭や職場で置かれた状況、更にはこれまで何を大切にしてきたのか、など価値観に関する情報などを大切にして総合的にその方を理解する必要があります。これには少々時間もかかるため、実際には難しいこともありますが、治療が画一的なものにならないためにはとても大事なことです。私もできる限り一人ひとりの方に対して、総合的な理解に基づいた治療ができるようにしたいと思っています。

診断の結果や治療については本人さんやご家族にきちんと説明し、納得のできる治療を受けてもらえるように努めます。

薬物療法が有効と考えられる方には、薬の持つ効果や副作用についてお伝えして、必要最低限の薬物療法を行います。諸々の理由からクスリは飲みたくない、あるいは減薬したいという方の相談にも応じています。